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送っていった次の日から、


放課後に教室で寝ていると室田麗子が俺の邪魔をする。



…………実に、不愉快である。



だが、これは真顔の理由を聞き出すための一歩であるとも思う。


だって、自分から俺のもとへと来るんだ。


結構、脈アリじゃね?



「今日は何?」


「ほら、最近あれが近いでしょう?」


「学祭?」


「そう!私たちのクラスは演劇だもの。しっかり台本覚えなきゃね♪」



近いって言ってもまだ2ヶ月以上あるけど。


そして室田麗子の右手には、きれいに帳合された台本。



「台本なんて配られたっけ?」


「え………」


「大丈夫!?黒谷くん、あなた主役よ!?」



へ…………?俺が主役………?