.+゚素条side゚+.


放課後の教室に俺は一人、自分の席の机に顔を突っ伏して。


全開の窓からわずかにそよぐ風が頬を撫でて。


あかく照らし出す夕陽が眩しくて、目を閉じてた。



コツ、コツ、コツ…………



教室に、誰か入ってきたな……



だけど、俺は目を閉じたままだった。


別に、誰が入ってこようとどうでも良かった。関係ない。


今俺は寝てるんだ、と相手も気遣ってくれるだろうし。



だが、気遣ってくれない優しくない人が教室を訪れたらしい。


耳が、そう言っている。 足音が俺へと近づいてくる。