先生の視界に私はいるのだろうか



ふと、そんなことを思う。



こんなことを考えてしまうということはもう手遅れなのだろう。


何回、諦めようと思っただろう


でも結局、無理だった。



どの男子を見ても、告白されても




いちばんは、せんせいなの。



なんて考えていたら


友達のミコに話しかけられた。



「なーにかんがえてるのっ。」



「別に。なにもかんがえてないけど」



「うそだあ。その顔は恋の顔だよ。
まぁ、いいんだけど。それよりね!
彼氏と昨日喧嘩したの〜!
どうしよう!今月5回目だよ!?」




今月5回目って...


今日何日か知ってる?



7日だよ。


「もう。喧嘩しすぎ!
今回はどっちが悪いの?」



「むー。悪いのはあたし。」



「分かってるなら謝っといで。」




「わかりましたー。
いってまいりますっ!」




もう。ミコはいつもこうだ。