忘れられない… あの言葉… まるで耳に張り付いたかのように… 「さよなら」 その言葉が私の頭から、耳から… どうして?私、なんかしたかな? 重かった?うざかった?しつこかった? 聞きたいけどそんなこと、聞けるはずもなく… 真っ白な頭を正常に、必死に動かそうとして… 息が詰まって、息ができない 肺が、心臓が、苦しい。 私はただただ、遠く小さくなっていく彼の背中を目で追いかけることしか 出来なかった…