お母さんは私の話を最後まで聞き、
口を開いた。
「馬鹿ね~。本人の口から聞いちゃったら
 疑いたくても無理ね。謝ってきなさい。
 意地っ張りちゃんを卒業して、ついでに
 引きこもりも卒業!そして?綾瀬君とも
 仲直り♪一石二鳥…いや、三鳥!
 これでいいじゃない。」
お母さんの口調からするに、面倒だからこ
れでいいジャン♪だろな。私はため息をつ
いた。
「てか、なんで何かあったて思ったの?」
そう、何故そんなふうに思ったのだろうか。
稟が言ったのか。または、なにか別のこと
なのか…。
「綾瀬君の様子が変だったから。」
また一つ、ため息をついた。