それでも私は君がスキ・・・。

イライラして中庭にあるベンチに座って髪をぐしゃぐしゃにしたんだった。
正直ここまでひどいと思っていなかった。
くそー恥さらしじゃん。

『どした?もう直ってるよ?』
そう言って阿達が顔を近づける。俺はボーっとしててずっと髪をいじってたらしい。
ていうか
「ちけーよ」
『あ。ごめん』
そう言って離れる阿達。好きな奴が至近距離にいたから多分俺の顔は赤い。
『ねえ…。』
「なんだよ」
『体調悪い?』
「別に…」
『嘘だ顔赤いよ?』
そう言って俺のおでこに手をやる。だからそういうのがダメなんだろ…。