「ちょっと来い。話がある。」

そう言って強引に中庭に連れてこられた。
 昼休み-
森本に呼び出された。
「なんだよ?」
「俺告ったんだ。」
え?びっくりして、阿達みたいにあほっぽい返事をしてしまった。
「莎羅が移ったな。」
そう言って森本は吹き出した。
「うるせーよ。で?なに?」
「そー。告ってフラれた。」
・・・っ。
「つーか、フラれたも同然な俺が言うのもあれだけど、あんまり莎羅を泣かせんな。」
「泣かせてなんか「あるんだよ」
「?」
「あいつは泣いてんの。お前が原因でな。お前は気付いてないけどあいつは泣いてる。たとえ涙を流さなくても心で泣いてりゃあ、泣いてんだよ。1回俺の前でも泣いた。」
「嘘だろ?」