届くはずのない想い【改訂版完結】

わたしの手の中にあったうちわがするっと抜けた。


わたしは恐る恐る顔を上げる。


すると、颯汰はわたしのあげたうちわを使って、自分の顔を扇いでいた。


わたしは、たまらなく嬉しくて、誰かが今の光景を見てなかったかなって周りを見渡した。


すると、莉夏と目があって、わたしは目で伝える。