届くはずのない想い【改訂版完結】

「でも……」



「もう、こんなに暗いし。いつでもいいから」



わたしは無理やり帰そうとする。


だけど、千尋は帰ろうとはしなかった。



「じゃぁ、これだけ……」



わたしは「うん」と言って、ゴクリと唾を飲む。