もう二度と…

それからというもの、
私と海の間に変化はなく、相変わらず。

確かにかっこいいとは思ったが、私は涼一筋で、海は眼中にすらなかった。

そしてそのまま時は流れ、私達は中学2年生になった。

私は部活をやめた。

理由は、習い事のバトンを優先したかったから。

元々、涼のために入ったテニス部。
テニスが楽しいとは思えず、先輩も怖くて耐えられなかったのもある。

帰宅部になった私は、ますます涼との間が遠くなった。



数ヶ月後____

私はLINEをはじめた。

ある日、男テニの友達のタイムラインにコメントを書きこむと、
その返事は友達からではなく、涼から返ってきた。

中学生になってから涼とは1度も口を聞いていない。

だからなおさら嬉しかった。

次の日、涼がLINEの友達にはいっていた。
この日から涼とは毎日のようにLINEをし、夏休みには何回か遊んだりもした。

その中でたった一度だけ、2人だけで遊んだこともある。

このままいけば付き合えるかも____

そう思っていた。


私はこの時恋愛相談を、
愛川 紗理奈(あいがわ さりな)にしていた。

紗理奈は涼に色々聞いてくれて、
応援してくれていた…はずだった。



ある日、紗理奈からLINEが。

紗[花梨…]

花[おきてるよー何ー?]

紗[笠木に告られた。]




涼が…紗理奈に告った…?


この瞬間、小5からの片思いが終わった…





それから数日後、紗理奈と涼は付き合いはじめたが、
紗理奈から聞く涼の話は意外なものだった。


紗[笠木、めっちゃ女々しいんだけど。]

花[え?]

紗[笠木に、
もっと男らしくなってって言ったら、
…どうしたらいい?って。
それに、持ち物とかめっちゃ女の子みたい。]

…意外。
小学生の頃の涼はすっごく野生的で男らしかったのに。

涼とのトークを見せてもらうと、
女の子とLINEしてるのかと思うくらい女々しい…

それからすぐに紗理奈と涼は別れた。
その時私はもちろん全く涼に興味はない。


中2の夏。
長年の片思いは、終わった____