素直な気持ち


休み明け。

浮かない顔で上履きを取りだす宮本の姿を見かけて声をかけた。

「宮本?どうした?」

「っえ!?」

急に話しかけたからなのかとても驚きながら可愛い声を出す宮本。

「そ、蒼太、お、おはよ!」

「あれ?もしかして宮本、先週の放課後の事気にしてんのか?」

コイツのことだ。ホントバレバレ。

「そ、そんなことないっ」

俺はちょっとカマかけてやろうかと思ってこう言った。

「あのさー、夢乃とは長い付き合いじゃんか苛めるのも楽しいけど、普通に話すのも好きなんだけど。」

そして、クシャっと笑う。

夢乃の目は点になってる。

「今、蒼太…私の事夢乃って…」

「ん?ダメか?」

「いや、いいけど…」

照れながら夢乃と呼ぶ事を許可された。

俺は柄にも無く内心すげえ喜んでたんだよ。

そこに手を繋いでいたあの二人がやってきた。