コンコン

部室のドアを数回ノックする。


すると、鍵が開く音がして、藤崎先輩が出てきた。


「入れ。」


そういわれ、部室に入る。


「…ごめん。
見つかったら、いろいろ言われるから。」


「それはいいんですけど、
あの…渡したいもの、って?」


「これ。」


そういって、先輩がポケットから出したのは、
あのキーホルダーだった。