「ただいまから表彰式を行います。 優勝者、2、3位の方は、表彰台まで。」 「ほら、梨桜。 表彰式始まるよ。早く行きなよ。」 「うん。」 私は座っていたベンチから立ち上がる。 と、同時に、また足に、鈍い痛みがはしる。 「った……。」 「梨桜、どうしたの?大丈夫?」 「……大丈夫。 ……行ってくるね。」 私は足の痛みを我慢して、表彰台へと上がった。