倒れそうになって、先輩のシャツを握る。 「無理そうだな…。」 「…すみません、先輩。」 「連れていく。 椿の兄ちゃん、どこまでつれていけばいい?」 「駐車場の隅の方にあるベンツまで。」 「ああ、わかった。」 先輩は、私を抱っこする。 「……迷惑ばかり…。 ほんとに、すみません。先輩。」 「別にこれくらいいい。」