恋を知る

「あっ 誠」
 
道の途中で幼馴染の神木 誠とあった。

手には買い物袋を持っていた。

「買い物?」

駆け寄りながら聞く。

「うん。母さんから頼まれて。」

にっこりと誠が笑う。

(あいかわらずの王子スマイル…)

もともと優しい感じの整った顔をしている誠が笑うと多くの女の子が歓喜する。

げんに今も道行く女の子たちがちらちらと誠を見ていく。