吸血鬼







「高校入ってから
……かな…」


少し恥じらいながら言った


この子になら
ミラになら負けてもいいかな


私と張り合えるのは高校に入るまで誰一人いなくて


私が何でも勝つけど、ミラにライバル心を燃やしたときもあった


あれから何年もたってはいないのに
ずっと遠いい過去のように思い出せた


涙が頬を伝う…


心配そうに何かを言うミラの姿が見える


手の甲で涙を拭き言った
「ミラ、
あなたに何もかもを譲る


私、ミラの事も大好きだよ
離れても忘れないからね………」



「まるでお別れのようじゃない
やめてよ、縁起でもない
……また一緒に泳ごうね?」


そう言っているけど
私は笑顔で首をよこに振ることしか出来なかった………