吸血鬼






私が辺りをキョロキョロしていると、


「真面目に聞いているのか‼︎
いつだ?いついなくなったんだ?」


そう、私のお母さんは行方不明になっている


けれど警察にも行かず1人で探している


生まれた時から父がいなく、お母さんの仕事も不明、父の名前は愚か顔も知らない


写真も無い、お母さんは父の話を嫌う


たまに何日間か家を開けるけどいつ帰ってくるかを言って行くなのに今回は言った期限に帰って来なかった


もう2週間以上過ぎている


「カナタは誰から聞いたの?」


あくまで冷静を装い聞いた


「俺の母さんがないないみたいだって
聞いてこいってさ
今連絡があった」


腕を掴んだまま言った


「………ょ
……なぃょ
カナタには関係無いよ」


そう言い睨んだ


「関係なく無い‼︎
ふざけんなよ‼︎
小さい頃から一緒にいて
スミレの母さんには俺も世話になってんだよ‼︎」


腕をさっきよりも強く握った


跡がつくほど強く痛かった


「痛いよカナタ…
カナタは自分の彼女だけ見なよただ隣の家にいただけの…
私に……構わないで」


あまりに弱い言葉に私自身も驚いた
涙が出てくるよ


カナタ………………