「迷惑なんて… ふうが何て言っても、私はふうの味方だよ!もし、将生と付き合ってふうがゆやを忘れられるなら私はそれでいいと思う。大丈夫、私がいるからね」

「詩織… ありがとう!!詩織大好き!!」

ゆやがいなくても大丈夫だなんて、嘘。
でも、詩織がいれば強くなれるって、そう思った。
大丈夫、詩織がいる。
強くなる。

「よし!!じゃあ明日私たちとダブルデートする??」

詩織が明るく言った。

「する!!」


せっかくの春休みだもん!
いっぱい遊ばなきゃ!!



夜、初めて将生に自分から電話をした。

「もしもし、将生??」

「おー!ふうから電話とか珍しいな!!」

「へへ! あのね、明日、詩織たちと遊ぼう?」

「ダブルデート?? いいねー!」

「うん、じゃあまた明日ね~」

「じゃあな~~~」