「ちょっと、ふうかいい??」

??
ゆやの…友達??

「何??」

「あんまり良樹と仲良くすんな。ゆや、結構気にしてるからさ。」

「…え??」

「それだけだから!じゃあなっ」

イライライライラ
ドッカーーーーーン!!!!!!

どうしてそんなこと言われなきゃいけないの!?
良樹と仲良くするなって…
ゆやが気にしてる…??
どこをどう気にする必要があるの!

あの男の子、大っ嫌い!!

私の男子嫌い病が再発した。




「ね~~~詩織さ~~~ん」

私は半泣き状態で詩織に抱き着いた。

「えー?どしたのふうちゃん!」

詩織は頭をなでなでしてくれた。

「なんかね、ゆやの友達っぽい人がね、良樹と仲良くするなって…言ってきたの!ひどいよね!?兄妹の仲を裂くとか最低!!!!!!」

「こらふう、落ち着いて。まぁ、ゆやの気持ちも分かるけどなぁ。」

詩織は窓の外の青い空を見つめて言った。

「ふえ!?なんで!?」

「やきもち焼いてんでしょーが!ゆやだってふうかと話したいのにって。あんた色んな男子に狙われてるんだからね!!」

「へっ!?狙われてる!?」

「鈍感娘!! とにかくゆやはやきもち焼いてるの!!」

「やきもち…??ふうと良樹に!?……あはははははははっ」

「ふうと良樹だからでしょ!!ふう、他の男子とはろくに話さないのに、良樹には普通に話せてるでしょ??だから、やきもち焼いてるの。」

詩織…

詩織はいつだって私のお姉さんだよね。
なのに、私はいつも自分のことばっかりでほんとに子供。

「でも…そんなこと言ったらゆやだって女の子と話さないくせに瑞穂とはなんでも話すもん…」