聞き慣れた声がする。
あーあ。どうして今なんだろう。
こんな疲れてます。みたいな姿、見られたくないのにな。
「授業サボってこんな所で…。なんか悩みでもあんの?」
先生は、私の座ってる上の窓からひょこっと身を乗り出して話しかけてきたのだ。
「部活のこと?勉強?友達?」
先生の問いに、私は全く答えない。
なんか、大好きな先生の質問なんだから、答えなきゃ…とか脳は思ってるんだけど、声が出ない。
てか、出す気力がない。
……私って、自分自身で思ってるよりも、相当疲れてるのかも。
全く答えない私をみて、先生は勝手に喋り出した。
「俺も、色々悩む時期あったよ。特に高校時代なんてね。俺もゆーなみたいに運動部に入ってたから、毎日部活で忙しくて、勉強なんてやってる時間なくて、ゆっくり休む暇なんてなくて……大変なんだよなぁ。」
私は先生の話を、やっぱり何も言わず聞いていた。
「たまにはこーやって、授業サボって暇作るのもありなのかもな。」
ざっ…っと、先生は窓を飛び越えて私の隣で腰をおろした。
「朝から部活だったんだろ」
こくん。っと頷く。もうそれしか出来ない。
それから、無言のまま時が流れた。
先生はまだ私の隣にいる。
………なんか落ち着くなぁ。
「………せんせぇ」
私はやっとの思いで、まるで蚊のような小さい声を出した。
「ゆーな?」
私はそのまま前を向いたまま喋る。
「せんせいの隣………落ち着く。なんか…いいね。」
「はは。そう?」
「………うん。いい。すごく。」
「じゃあもう少しここにいるよ。」
「………うん。」
…少しね、少し。
もうずっとここにいればいーのに。
私の隣で、何も喋らなくていいから居てよ。
「せんせぇ。」
「ん?」
また私から口を開く。
実はここからよく覚えてないの。
でも多分、こんな様な事ばっか言ってた。
部活が辛くて、忙しくて。
勉強はわかんないし、授業も眠くなっちゃうし。
友達は一緒にいても、中学の時の友達よりはイマイチで。
なんか毎日なんとなく楽しくなくて、
なんとなく過ぎちゃって、
それが何故かとても辛くて、苦しくて、逃げたくなる。
「逃げたくなるから…私が逃げ出さないように、ここに繋ぎとめて置いてよ。」
「どーゆーこと?」
まさか、心臓に引き続き、こんな大胆発言をかますと自分でも思ってなかった。
てか、1番ビックリしたのは私だから笑
「…ちゅーして。」
先生だってビックリしたでしょ、絶対。
「はは。どこにしてほしーの笑」
先生が笑いながら答えたから、あ、冗談で受け取ったのかって勝手解釈した私は、冗談に冗談を返すつもりで(ちゅーして。は、冗談じゃないんだけど)、私も少し笑いながら、
「くーち」
ちゅ。
私の目に映っていた夏の青い空と、食べられそうな位ふわふわな雲は消えていて、
ただ見えるのは、目をつむった先生の顔と、、、
唇の感触………
ちゅ。
…ちゅ。
先生は角度を変えながらまたキスをしてくる。
そして、離れて一言。
「…がんばれ」
あーあ。どうして今なんだろう。
こんな疲れてます。みたいな姿、見られたくないのにな。
「授業サボってこんな所で…。なんか悩みでもあんの?」
先生は、私の座ってる上の窓からひょこっと身を乗り出して話しかけてきたのだ。
「部活のこと?勉強?友達?」
先生の問いに、私は全く答えない。
なんか、大好きな先生の質問なんだから、答えなきゃ…とか脳は思ってるんだけど、声が出ない。
てか、出す気力がない。
……私って、自分自身で思ってるよりも、相当疲れてるのかも。
全く答えない私をみて、先生は勝手に喋り出した。
「俺も、色々悩む時期あったよ。特に高校時代なんてね。俺もゆーなみたいに運動部に入ってたから、毎日部活で忙しくて、勉強なんてやってる時間なくて、ゆっくり休む暇なんてなくて……大変なんだよなぁ。」
私は先生の話を、やっぱり何も言わず聞いていた。
「たまにはこーやって、授業サボって暇作るのもありなのかもな。」
ざっ…っと、先生は窓を飛び越えて私の隣で腰をおろした。
「朝から部活だったんだろ」
こくん。っと頷く。もうそれしか出来ない。
それから、無言のまま時が流れた。
先生はまだ私の隣にいる。
………なんか落ち着くなぁ。
「………せんせぇ」
私はやっとの思いで、まるで蚊のような小さい声を出した。
「ゆーな?」
私はそのまま前を向いたまま喋る。
「せんせいの隣………落ち着く。なんか…いいね。」
「はは。そう?」
「………うん。いい。すごく。」
「じゃあもう少しここにいるよ。」
「………うん。」
…少しね、少し。
もうずっとここにいればいーのに。
私の隣で、何も喋らなくていいから居てよ。
「せんせぇ。」
「ん?」
また私から口を開く。
実はここからよく覚えてないの。
でも多分、こんな様な事ばっか言ってた。
部活が辛くて、忙しくて。
勉強はわかんないし、授業も眠くなっちゃうし。
友達は一緒にいても、中学の時の友達よりはイマイチで。
なんか毎日なんとなく楽しくなくて、
なんとなく過ぎちゃって、
それが何故かとても辛くて、苦しくて、逃げたくなる。
「逃げたくなるから…私が逃げ出さないように、ここに繋ぎとめて置いてよ。」
「どーゆーこと?」
まさか、心臓に引き続き、こんな大胆発言をかますと自分でも思ってなかった。
てか、1番ビックリしたのは私だから笑
「…ちゅーして。」
先生だってビックリしたでしょ、絶対。
「はは。どこにしてほしーの笑」
先生が笑いながら答えたから、あ、冗談で受け取ったのかって勝手解釈した私は、冗談に冗談を返すつもりで(ちゅーして。は、冗談じゃないんだけど)、私も少し笑いながら、
「くーち」
ちゅ。
私の目に映っていた夏の青い空と、食べられそうな位ふわふわな雲は消えていて、
ただ見えるのは、目をつむった先生の顔と、、、
唇の感触………
ちゅ。
…ちゅ。
先生は角度を変えながらまたキスをしてくる。
そして、離れて一言。
「…がんばれ」