苦笑しながら、あごに片手をあて、乃愛を見下ろす。


「ん、まぁ。
それは、そうだろうな……。
すげぇ、かわいいもんな。
男なら、放っておかないだろ」


目を細め、頬を緩めて、ポンと軽く乃愛の頭に手を乗せる。


すると、それを見た野々山が、ニヤリと口の端を歪めた。


「うわぁ。
予想以上に、溺愛してんね」


「……は?」


「好きで好きで仕方ないって感じ?」