「あれ?
コイツ……。
藤城王河じゃね?」


俺にくってかかってきたヤツとは別のヤツが、俺を指さした。


「マジかっ!?」


その場にいた全員の視線が、俺に刺さる。


「え?
藤城?
……って、誰!?」


乃愛に詰め寄っていたヤツだけが、周りの反応についていけずに、キョロキョロしている。