「その言葉、王河に、そのままそっくり返してやるよ」


と、カズは俺のおでこを、ひとさし指でチョンと突いた。


「はぁ?
意味わかんねーし」


カズに突かれたおでこを、こぶしで拭う。


するとカズは、またしても、大声で笑い始めた。


「え?
王河、自覚ねーの?
重症だな」


「うっせー。
つか、おまえ、会話になってねーぞ?」


「いーじゃん。
べつに。
友達、なんだろ?」