「出てないけど。
なんで?」


「だって、けっこう授業欠席してるだろ?」


「あーまぁ、そうだけど」


「だけど?」


「べつに、ないよ。
そんなの」


カズは興味なさそうにサラッと言った。


「うっわぁ、いいな。
ウチなんて、いわゆる“夏休みの宿題”に加えて、授業休んだ分のレポート。
すげぇあるし」