「あったよ。
乃愛っ!!
あった!!!!!」


思わず、大きな声を出してしまった。


だって、10年ぶりだろ?


さすがに俺だって、興奮するよ。


急いで、泥まみれのカプセルを拾い上げる。


「え、あ……。
よ、よかったね。
王河……」


状況がわからないなりに、喜んでくれる乃愛。


本当は、今すぐにでも渡して、種明かしをしたいところだけど。


この手で乃愛に触れて、汚してしまったら大変だ。