ガキの頃と違って、さすがに手ではできないから。


砂場に落ちていた忘れ物のスコップを貸してもらう。


とはいっても、そんなに深くは埋めてない。


もしかすると、時間の経過とともに露出して、なくなってしまったかもしれない。


でも……。


きっと、あるハズ。


スコップを何回か、そして何箇所か土にさしてみる。


「王河。
なにしてるの?」


昔と同じように、乃愛がやってきた。