続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

俺の言った“連れ”を、“男の友達”だと思ったらしい女の子は、はしゃいだ甲高い声を出した。


「さっきから。
ものすご~くカッコいい人がいる~と思って、見てたんですよ~」


「……あー、それは、どーも」


よかった。


俺が藤城王河だと気付かれたわけじゃないんだ。


へー。
野々宮の言った通り。


サングラスと帽子は、使えるな。


バレてもいいと思ってたけど、バレないほうが面倒くさくない。