『乃愛を笑顔にできなかったら、アンタをコロス』


野々宮は、不敵な顔で、こぶしを俺の顔に近づけた。


『ハハッ。
それは、怖いな』


両手をあげる降参のポーズで、俺は首を左右に振った。


この話は、これで終わり。


そう思ったのに……。


『でも、それ以上に、カッコ悪かったら――』


野々宮は、声をひそめて俺を見あげた。


『あたしは、アンタを、ソッコーコロス』