続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

野々宮の真剣な瞳が、突き刺さる。


「アンタ、なんで……。
乃愛に好きって言わないの?」


「それは……」


――悔しいから。


思わず本音が零れ落ちそうになる。


今までいろんなことを思って、いろんな言い訳を自分自身にしてたけど。


ほんとの、ほんとの、本当の気持ちは……。


乃愛が俺を想うよりも、俺が乃愛を想う気持ちの方が、大きくて。


大きすぎて、悔しいから。


だから、好きって言葉を口にすることができなかった。