みんな、きっと、わかってるんだ。


コイツが、心底嫌なヤツじゃないってこと。


だったら、さらけだしちゃえばいいのに。


おまえのよさと、不器用さを。


そうしたら、もっと生きやすくなるんじゃねぇ?


でも、そのためには……どうすればいいのかな?


天井を見つめたまま、少しの間考えて、俺は小さくフッと笑った。


“俺がおまえの殻を破ってやるよ”


そんなカッコいいことを考えている自分自身がおかしくなって。