だだっ広い敷地のプールサイド。


物陰を探して、ひたすら歩く。


そして、やっと人目につかない場所を見つけた。


つかんでいた乃愛の手を離し、乃愛と向かい合う。


すると乃愛は、一瞬唇を噛み締めてから、俺を見上げた。


「王河……。
この水着、そんなに似合ってない?」


「……は?」


お前……。


なに言い出すの?