続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

「そうだな。
呼び出せばよかった。
……って、バカ」


カズは、俺の頭を殴るフリをした。


「“藤城王河”様~。
お連れの“カズ”様が、○○でお待ちです~。
なんて、やってみろ。
大パニックになるのなんて、目に見えてんだろ」


「……だな」


カズの的を射た言葉に、軽くうなずく。


するとカズは、口端を歪めてこう言った。


「その前に。
迷子じゃないから」