続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

わざとはぐれてくれたなら“サンキュー”だけど、不可抗力で本当にはぐれたんだとしたら……。


それは、とんだ災難だから。


乃愛はあの後、野々宮に電話して合流したみたいだけど。


俺はカズが気を利かせてくれたとばかり思ってたから、直で仕事に向かった。


そうか、カズ……。


野々山と……予期せぬタイミングで、ふたりだったか……。


それは、大変だったな。


「ごめん、ごめん。
だったら、呼び出してくれてもよかったのに」


左手を顔の前まであげ、チラッと軽く頭を下げる。