続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

サンキュー。


心の中でカズにお礼を言う。


だったら、カズの好意に甘えて……。


もう少し、ふたりの時間を、楽しませてもらおうかな。


そんな俺とは対照的に、


「あたしっ。
夏帆に電話……」


慌てたように、クレープを俺に押し付ける乃愛。


バッグから、急いでケータイを取り出そうとする。


それを止めて、


「いいよ。
後で合流すれば」


と、俺は早口で告げた。