俺、マジで、溺愛してんな。


乃愛とふたりの時間が、楽しくて仕方ない。


……え?


ふたりの時間……?


そう思った瞬間……。


「あれっ?
王河っ……。
夏帆がいないっ」


受け取ったばかりのクレープを持ちながら、乃愛がキョロキョロとあたりを見回した。


「ホントだ!
カズもいない。
アイツ等、どこで迷子になってんだよ!!」


乃愛と同じように、キョロキョロする俺。