「アンタ、ソレ。
変装のつもり?」


カフェを出て。


ハットをかぶる俺に、後から出てきた野々宮が聞く。


「……は?」


なんで帽子をかぶったくらいで、そんなことを聞かれなくちゃいけないんだ?


コイツ。


また、ケンカ、売ってんのか!?


だったら、迷わず買ってやるけど?


一瞬振り向いて、チラッと視線を野々宮に流す。