続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

「名前を間違えられるよりマシだから」


そう前置きをして。


「夏帆って呼ぶことを許してあげる」


野々宮は、机にひじをついたまま、ツンとあごをあげた。


「…………」


ム・カ・つ・く、この女!


どうしてこんな女が、乃愛の友達なんだ!?


俺とは相性最悪なのに。


ギリギリ歯軋りしたくなるのを、やっとのことで我慢して、俺はフイっとそっぽを向いた。