「言うほど、カッコいいかなぁ?」


……って。


「野々山、感じわりー」


ストローをくわえたまま、目を細めて、野々山を見る。


おまえのせいで、帰るっていう話、言い出しそびれた。


それもあり、必要以上に、睨みをきかせる。


すると野々山は、フッと笑いながら、今度は隣の乃愛に話しかけた。