俺は、都合よく“友達”という言葉を持ち出し、カズの肩に触れる手に力を込めた。
――まだまだ、おまえを帰すわけにはいかないんだよ。
乃愛と野々山から離れ、日陰にカズを連れて行く。
「なんだよ、離せよ、王河。
なんで俺が、付き合わなくちゃいけないんだよ、おまえ等に。
関係ないだろ?」
思いっきり、イヤそうな顔を向けるカズ。
「おまえ、そんな冷たいこと言うなよ」
「じゃあ、理由を言えよ」
「理由って……」
――まだまだ、おまえを帰すわけにはいかないんだよ。
乃愛と野々山から離れ、日陰にカズを連れて行く。
「なんだよ、離せよ、王河。
なんで俺が、付き合わなくちゃいけないんだよ、おまえ等に。
関係ないだろ?」
思いっきり、イヤそうな顔を向けるカズ。
「おまえ、そんな冷たいこと言うなよ」
「じゃあ、理由を言えよ」
「理由って……」

