続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】

俺は、都合よく“友達”という言葉を持ち出し、カズの肩に触れる手に力を込めた。


――まだまだ、おまえを帰すわけにはいかないんだよ。


乃愛と野々山から離れ、日陰にカズを連れて行く。


「なんだよ、離せよ、王河。
なんで俺が、付き合わなくちゃいけないんだよ、おまえ等に。
関係ないだろ?」


思いっきり、イヤそうな顔を向けるカズ。


「おまえ、そんな冷たいこと言うなよ」


「じゃあ、理由を言えよ」


「理由って……」