急いで後ろを振り返って、カズの肩をユサユサ揺する。


おまえ、実は、めちゃくちゃいいヤツなんだな。


乃愛が無事に見つかったのに……。


帰らず、ずっと、一緒にいてくれたのか!?


感激した瞳を向ける俺。


それなのに……。


カズは、


「別に、いいよ。
“俺様KING”の頭ん中には、その子のことしかないんだろ?」


と、ものすごく冷めた瞳と声を俺に向けた。