俺は驚いて声をあげる。 すると、アイラははっとしたように俺を凝視した。 「…ユイト……?!」 ひさしぶりに聞いた、アイラの俺を呼ぶ声。 思わず、頬がゆるんでしまう。 しかし、アイラはそんな俺の態度に気付かないまま、焦ったように声を荒げた。 「ユカリさんがっ……ユカリさんが、いないのっっ!!」