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教室に戻ると、サクラがニヤニヤしながら待っ
ていた。
「アイラ~、どうだった?二者面談」
「二者面談ってなによ。別に何もなかったってば」
「え~、ホントに?お相手はあのモテ男だよ?さすがのアイラだって、断らないでしょー?」
きっぱり断ってきたんだけどね。
サクラにそのことを伝えると、案の定怒り出し
た。
「はぁーーーーっっ?!ばっかじゃないのっ?!なんであんなイケメンをふってんのよ!」
顔を真っ赤にして怒るサクラをみて、少しだけ
罪悪感が舞い戻ってきた。
「え……と、ごめん」
「ごめんじゃなくてねーー!………ったくもー、ほんとにアンタってもったいないやつ。ふつー断らないから」
あーあ、と言って机に突っ伏したサクラの頭に
向かってもう一度「ごめん」と謝る。
確かに、イケメンだとは思う。
でも私には、心に決めた人がいるから。