最後の夏 ~十年の想い~



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「おい、ユイトー、バスケ部はいんねー?」


「いやいやサッカーだよな?!」


「ふざけんなよ、野球に誘ってるとこだっつーの!」


放課後、俺はクラスメートに囲まれてしまった



隣に座ったままだったアイラも、席を立つことができなくて、困ったように笑っていた。


「いや、俺、特に部活とか入るつもりないからさ………」


「そう言わずに、頼む~!!」


懇願を止めない男子たちに、しびれを切らしたのか、アイラが諌めるように声をあげた。


「ほら、みんな、早く部活いかなきゃじゃないの?先輩にまた怒られるよー?」


はい、出陣、出陣!と言いながら、男子の背中を押して退出させる。


なんか、カッコイい……