「小雨、よく知ってるね!そっか…」


 ライウが目をまんまるにして、お墓の方を向きなおった。


 「心音様、元気そうでよかった。小雨、帰ろう」


 お墓に向かって微笑むと、ライウはくるりときびすを返した。


 「うん」