犬男子、拾っちゃいました。

 「……ねぇ、小雨」


 ドキッとした、まるで悪い事がバレた時の小さな子みたい。


 「なっなに?」


 あたしの声、うわずってる。落ち着け、落ち着けあたし!


 「愛ってなに?」


 「………はい?」


 予想外の言葉に思わず聞きかえした。