犬男子、拾っちゃいました。

 “わたしは空でずっとあなたが来るのを待っていた。でも、あなたはいつまでたっても来なかった…それでお墓の前に男の子が現れたとき、ふと思ったの”


 そこで前の主人は、チラリとあたしを見た。


 “あぁ…あの時の子だ。そう思ったから声をかけたのよ”


 前の主人が穏やかな笑みを浮かべる。


 「そうだったんですか…」


 ホッとしているライウ。