犬男子、拾っちゃいました。

「ライウ!ライウ!」


ライウの肩を思いっきり揺する。けど、ライウはうめき声を発するだけで、目を開けない。


その時、ライウが言ってたことを思い出した。


『まぁ、僕が満月を見なければいい話』


あたしは恐る恐る空を見上げた。


空には綺麗な満月が輝いていた。