「その子、目立つんでしょ?出る杭は打たれるって言うから……僕の前の主人もそうだったから」


「ライウの前の主人―――……?」


どうしよう。すごく気になる。


でも、多分これはライウのパンドラの箱。


あたしがむやみに関わっていいわけない。


「うん、気をつけるね」


その時、ライウが遠くを見て悲しそうに微笑んだ。