犬男子、拾っちゃいました。

「ハァァ……終わったぁぁぁ……」


ながいため息が口をついて出てくる。出来るならば熟睡したかった。しかし、それは背中からつきささるオバサンからの視線が阻んでいた。


疲れた……とにかく疲れた。


とりあえず、今日は学校はおしまい。


あたしは誰よりも先に、教室を飛び出した。