突然、ライウの声が響いた。ライウは丸くなっていた体をのばしながら、真剣な顔をしていた。


あ、まだ紹介してなかったっけ?


「あたしは、雨宮 小雨」


「小雨?いい名前だね」


ライウはそう言った次の瞬間、ペコリと頭を下げた。なにしてんの!?と思った瞬間に、


「これからよろしくお願いします」


「…………は?」


そうだ、あたし。ライウの事、飼うって言ってないけど……飼う事になってるの?いや、別に飼っていいんだけど……


ライウ、犬男子だから――……あたし、男子と同居しちゃうの!?